第1回 日浦山(ヒノウラヤマ)からの海田町(カイタチョウ)
9月30日に町制施行60周年を迎える海田町(カイタチョウ)。
広報かいたでは、これから1年間、昔と今を比べ、海田町(カイタチョウ)の歩みを振り返ります。写真の提供は、現在海田町(カイタチョウ)の昔の写真を収集している海田郷土文化研究会の皆さんに協力していただきました。昔を懐かしむ人、今との違いに驚く人、同じ一枚の写真に馳せる想いは見る人によりさまざまです。写真を通じて昔を振り返ることで、海田町(カイタチョウ)の魅力を再発見してみましょう。
撮影者 大久保 清司(オオクボ キヨシ)さん
この写真を撮影したのは、1965年、私が26歳の時でした。大学の研究に必要で始めた写真でしたが、研究以外でも風景や植物などを撮影していました。県外に住んでいたときは、海田町(カイタチョウ)に戻ってくるたびに風景などを撮影したのを覚えています。
このたび、私も参加する郷土史文化研究会で昔の写真を収集することになり、私にとっても改めて過去に撮影した写真を振り返る機会となりました。
写真からもわかるように、当時は建物が少なく、多くの田畑がありました。現在の海田児童館(幸町)のあたりから、広島電機高等学校(現在の国際学院高校)が見えていましたね。また、田んぼに稲が実ると一面が黄金に染まり、日浦山(ヒノウラヤマ)から眺めたとき、とてもきれいでした。
いつまでも残したい海田町(カイタチョウ)の風景
私がこれからの海田町(カイタチョウ)に残したいものは瀬野川(セノガワ)です。昔はたくさんの子どもたちが瀬野川(セノガワ)で遊んでいました。私の写真にも瀬野川(セノガワ)で遊ぶこどもたちの姿が映っています。現在でも多くの水鳥や水生生物が生息しており、自然と触れ合うことができるきれいな瀬野川(セノガワ)を、子どもたちに残してほしいです。