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今をときめくまちのあの人に会いに行く ボリューム14

海田町(カイタチョウ)にゆかりのある人を毎月ピックアップし、現在の活動や仕事から、海田町(カイタチョウ)への思いまで深掘りしていきます。

6月号では、成人祭で「新成人誓いの言葉」の発表者を担った新成人代表の榎田龍弥さんにインタビューさせていただきました。

榎田 龍弥さん

新成人代表

プロフィール

えのきだ・たつや

2001年11月生まれ。海田西(カイタニシ)小学校、海田西(カイタニシ)中学校、海田高校卒業。中学校ではバスケットボール部と生徒会活動を、高校ではバレ一部の練習と勉学に励み、文武両道を実践。現在は広島文教大学教育学部に在籍し、小学校の教員を目指し教育の学びに奮闘中。

喜びに満ちた、節日の日 成人祭に寄せる感謝の思い

5月1日に「織田幹雄スクエア」にて執りおこなわれた成人祭。ありがたいことに「新成人誓いの言葉」の大役をいただき、決意表明をさせてもらいました。本来であれば1月に行われる予定だった成人祭ですが、新型コロナウイルスの蔓延防止措置が発令されていたため延期に。コロナ禍という状況にありながら無事に終えることができたのは、ご尽力くださった行政やまちの人たちのお陰だと、心から感謝しています。両親がこの日に向けて買ってくれたスーツを身にまとい、少しだけ大人になったような感じがして背筋が伸びる気持ちです。また、懐かしい旧友たちに会えたのも、とても楽しかったです。小学校以来の友人や高校以来の友人などさまざまですが、皆、昔のままだなとうれしくなりました。僕は眼鏡からコンタクトに変えたので、その点は少し変化があったようですが、男子は基本あまり変わっていなかったかも。女子はお化粧をするようになってぐんと大人っぽくなり、誰かわからない子もいましたね(笑)。そんなたわいもないひと時が、すごく幸せだなと感じました。

転機となった中学校の生徒会活動

10代を振り返った時、自身のターニングポイントになったのはどこだろうと考えると、中学校の生徒会活動かなと思います。「気づき、考え、実行する」を合言葉に、同級生7名後輩2名のメンバーで、校内の行事を率先して学校を引っ張っていったり、あらゆる活動に挑戦しました。瀬野川のクリーンキャンペーンやお祭りの企画、海田町(カイタチョウ)こども議会への参加といったまちに関わるものや、熊本地震が発生した時には街頭募金も行いました。僕は学級委員長を務めていましたが、メンバーは皆意識が高く、競い合うように切磋琢磨してきました。とくに印象に残っているのは、海田町(カイタチョウ)町制施行60周年記念事業の一環で、シルバー人材センターの人たちと一緒に「ひまわり煎餅」のお店を出したこと。この時は僕が店長を務め、まずは煎餅がどうやって作られているかを取材して煎餅づくりにのぞみ、綿密な出店計画を練りました。チラシを作ったり、どうしたらたくさん売れるかを考え、皆で試行錯誤するうちに強い団結力を育むことができたと思っています。そのような活動をする中で、普段触れ合う機会が少ないまちの人たちとコミュニケーションを取ることができたことも、大きな収穫でした。自分たちが安心して学校に通い、学ぶことができるのは、温かく見守ってくれる地域の方がいるからだと、あらためて感じたものです。いつしかそれが「自分も大人になったら、子どもたちを支えられるような存在になろう」という気持ちにつながったような気がします。

まちの大人たちを見て育んだ教員の夢

僕は今、広島文教大学で教員を目指し、勉強に励んでいます。教員を志したのは先述の理由もありますが、もう一つきっかけとなった出来事があります。小学校4年生の頃、よく母の習い事について行き、託児施設で待っていました。その時遊んでくれていた託児担当の方が、とても明る<優しい人でした。ある時、小さな子が泣き始め、担当の方があやしていたのですが泣き止まず、代わりに僕が相手をすることに。するとその子がぴたりと泣き止んで二コッと笑ってくれたんです。担当の方も「子どもの面倒を見るのが向いているんじゃない」と言ってくださり、すごくうれしかったのを覚えています。

この出来事をきっかけに保育士もいいなとはじめは思っていましたが、幼児・児童教育の分野の学びを深めていくうち、今は小学校の先生を目指そうと考えるようになりました。僕が小学生の頃、「ひまわりプラザ」に友達と集まってゲームをしたり、フリースぺースで宿題をしていたことがありました。当時は深く考えていませんでしたが、海田町(カイタチョウ)は子どもに優しい、子育てのしやすいまちだと思います。家庭を持ち、子育てをするのはまだまだ先のことかもしれないけれど、一生このまちに住みたいなと感じるくらい僕は海田町(カイタチョウ)が好きです。

まずは今年9月に母校の海田西(カイタニシ)小学校で1カ月間の教育実習があるので、未来への第一歩を、そこでしっかりと踏み出したいと思います。

いつも支えてくれた両親へ“ありがとう"の言葉と共に

成人という節目を迎えさまざまな思いが込み上げてきますが、今の僕があるのは、やはり両親のお陰だと心から感謝しています。物静かな父は、長く単身赴任をしており、家族のために一生懸命働いてくれました。僕が決めたことを黙って認め、見守ってくれる存在です。明る<元気な母は、悪いことをすると僕だけでなく僕の友人も一緒に叱るような、愛情深い人。小さい頃は海田総合公園に遊びに連れて行ってもらったりと、たくさんの思い出を作ってくれました。何より、精一杯働きながら、僕を育てる姿を見せてくれたことで、道に迷わず真っすぐ歩んでこられたのだと思っています。現在は長かった父の単身赴任も終了し、また家族で一緒にくらせるようになりました。まだまだ親に頼りっぱなしのところもあるけれど、少しずつ自分のことは自分でやるようにして、今度は僕が両親を支えていける存在になっていきたいです。あらためて言葉にするのは照れくさいけれど、「20年間育ててくれてありがとう」の言葉を、両親に贈りたいと思います。今日のこの気持ちを忘れず、今後も夢に向かって努力を重ね、一歩一歩自分の人生を歩んでいきたいです。

MY Favorite 海田のお気に入り

思い出が多く詰まった瀬野川

小学校6年間の遠足はいつも瀬野川で友達と駆け回って遊んでいました。また、近所に住む祖母と一緒に犬の散歩にもよく出かけていたものです。河川敷の緑や川面がキラキラ反射するのがきれいで大好きな場所。自然豊かなところもまちの良いところだと思います。

今をときめくまちのあの人に会いに行く 募集

企画課(役場3階)

電話番号823-9212

メールアドレスkikaku@town.kaita.lg.jp

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