大田葵さん・酒井理沙さん
海田中学校3年・海田西(カイタニシ)中学校3年
プロフィール
おおた•あおい
海田中学校3年。小学校の頃はバスケットボールクラブや音楽クラブで活動、中学校から陸上競技を始める。生徒会執行部では副会長と生活副委員長を兼任し、負けず嫌いな一面を発揮しながら生徒を牽引する。
さかい・りさ
海田西(カイタニシ)中学校3年。誰とでも仲良くなれる明朗快活な性格で、2年より生徒会執行部に入部し生徒会長と学級委員補佐を務める。小学校4年の頃から陸上競技を始め、100メートルそうの選手として日々練習に汗を流している。
子ども目線の意見を町政へ「海田町(カイタチョウ)こども議会」に参加して
海田で長く続いている「海田町(カイタチョウ)こども議会」は、毎年夏休みに開かれます。私がこの活動に参加したきっかけは、生徒会執行部への入部でした。海田西(カイタニシ)中学校に入学後、先生からの推薦を受け、2年生の頃から生徒会執行部に入って活動しています。こども議会へは生徒会執行部9名の中から2名の生徒が参加しましたが、皆の思いを少しでも町政に届けることができればという気持ちで、今回立候補しました。生徒の声や、生徒会執行部の意見を まとめることで、まちの問題は何なのかをあらためて考えることができ良い経験になったと思います。(酒井)
私も酒井さんと同じで、生徒会執行部への入部がこども議会参加のきっかけになりました。それまで先輩がたがこども議会で色々な提言をされているのを見てきて、友達同士の間で話題になる「こうなったらい いな」と思うことを、自分の口で伝え、解決できればと思い参加しました。実際に議会へ出席してみると色々な意見が出され、「そんな見方もあるのか」と驚かされる内容もありました。子どもの目線から見たまちの気づきを話せるのが、こども議会の良いところだと感じます。(大田)
生徒の意見を集約し身近な問題を提言
今回私が提言した内容は、「乳幼児等医療費受給者証の対象拡大について」。大人たちの会話を聞き「対象の幅を広げればいいのにな」と感じていたので、自分で調べてみることに。すると、他地域ではもっと対象範囲が広かったり、代替するような育児サポートがされていて、地域により差があることがわかりました。同じ年代を生きる人へ等しく手を差し伸べてほしいと感じたことから、この内容を提言。回答としては、令和4年1月から小学校6年まで対象を拡大したばかりなので、すぐに実現させることは考えていないが、今後、子育て支援施策全体の中で、総合的に判断するとのことでした。しかし、地域によって子どもが受ける医療サービスに差が生じるのは適当でないことから、全国一律の医療費助成制度の創設を国に要望しているという回答をいただきました。(酒井)
私が提言をしたのは、「気温変化などに伴う体調不良への対策について」。安全に運動ができるよう体育館にエアコンを整備してほしいという提案と、水分不足における体調不良への対策について質問をさせていただきました。前者はエアコンの設置と維持管理に相当な費用がかかるためなかなか実現が難しいという答えを、後者は熱中症対策として、こまめな水分補給を行うよう注意喚起の放送をおこなったり、高齢者の自宅などへの訪問時に体調確認やエアコンの適正使用のお願いなど、対策をおこなっているという回答をもらいました。また、熱中症対策として、運動をする際は水分補給を怠らず場所を選ぶという助言もいただきました。(大田)
議会参加で広い視野や発言力を育む
実際に問題を提起して感じたのは、西田町長はじめ、役場のかたたちや大人たちは、まちや子どもの未来を真剣に考えてくれているんだなということ。回答には具体的な事例をつけて、私たちがわかりやすいように答えてくださいました。また、提案が実現した際に想定できる良い面だけでなくデメリットについても言及してくださり、納得できる部分が多かったです。他校の生徒さんがSDGsについて提言しているのを見て、「世界の一人として問題を捉えているんだな」と感じたのも、とても良い刺激になりました。自分自身の視野が広がったし、まちを見直すきっかけにもなり、こども議会に参加できて良かったと思っています。(酒井)
役場の担当のかたから答弁をいただいた際、まずはこちらの意見を認めてから、お話ししてくださるところがうれしかったです。「それは素晴らしい考えですね」と口に出して言ってくれるので、ほっとしながら質疑応答を続けることができました。再質問をした際も的確な答えが返ってくるので、普段からまちのことを色々考えてくださっているんだなと感じました。ある小学校の児童さんが、まちのインフラ整備について提案されていたのにも、すごく驚いたし考えさせられました。自分や周りの考えをまとめることで、まちについての思いをよりいっそう深められたし、発言力や文章力も身についたと思います。(大田)
再認識できたまちの良さ 誇れる故郷であってほしい
私がくらす地域は高齢者のかたが多く小さい頃から可愛がってもらいました。これからさらに少子高齢化が進んでいくと思いますが、高齢者も若者も一緒になってまちづくりに取り組めるような地域になったらうれしいです。自治会や子ども会などを通じてできる人のつながりはすごくだいじだと思います。それから、海田町(カイタチョウ)は交通の便がいいし、くらしやすいまち。商店街の活性化などにも力を入れて、何年経っても住みたいと思えるような地域を目指し、自分にもできることがあれば積極的に関わっていきたいです。(酒井)
学校が多く、ファミリ一層も高齢層もいるにぎやかな海田町(カイタチョウ)がすきです。今回、こども議会で提言した内容や、ほかの生徒さんが発言したアイデアを、ひとりひとりが周りに伝えることで、もっとまちのくらしは良くなるんじゃないかと思います。また、海田町(カイタチョウ)は自然が豊かなところも魅力。自然保護や環境に関する提言も複数あったので、どうすれば自然と共存していけるかを考えていけたらいいなと思います。私がこのまちに住み続けるかはまだわからないけれど、たとえ自分がどこにいたとしても、誇れる故郷であり続けてほしいと思います。(大田)
MY Favorite 海田のお気に入り
学校でも人気!まる多弁当
今年オープンしたばかりの「まる多弁当」がお気に入り。唐揚げやとり天などのごはんものとデザート系のドリンクがおいしいです。学校や近所でも話題で、友達とよく行きます。私のおすすめは黒糖みるくわらび!(大田)
使いかた多彩な海田総合公園
陸上をしている私にとって総合公園はなじみのある場所。野球場、キャンプ場、飲食店など、多様な設備が整いどんな世代も楽しめる公園だと感じます。これからもまちの人の交流の場として存在してほしいです。(酒井)