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今をときめくまちのあの人に会いに行く ボリューム18

海田町(カイタチョウ)にゆかりのある人を毎月ピックアップし、現在の活動や仕事から、海田町(カイタチョウ)への思いまで深掘りしていきます。

10月号では、海田町(カイタチョウ)食生活改善推進協議会会長をはじめ、民生委員・児童委員や福祉委員など多岐にわたって活動する源田美幸さんにお話を伺いました。

源田 美幸さん

海田町(カイタチョウ)食生活改善推進協議会会長

プロフィール

げんだ・みゆき

平成26年度に海田町(カイタチョウ)食生活改善推進協議会に入会、平成28年度に会長就任。平成27年には厚生労働大臣賞(地区組織功労)表彰を受け、広島県食生活改善推進員協議会副会長も兼任。ほか、窪町地区の民生委員・児童委員や福祉委員など複数の役を務め、地域に貢献する。

やりたいことに何でも挑戦 第二の人生をスタート

海田町(カイタチョウ)で本格的に活動を始める前、東広島市で会社員をしていた私は、ある時ケガをして入院することになりました。緊急入院で仕事の引き継ぎも院内で行うありさまで、同時期に母に肺がんの疑いもあり、心身共に限界を感じ、56歳のときに会社を辞めました。幸い母の肺がんも疑いですんだので、退職後は親子で大好きな旅行三昧。各地を旅し充実した時間を過ごしました。もともと「趣味は何でもやってみる」がモットーで、会社員時代もゴルフに夢中になったりとアクティブな性格。体調が良くなってからは、児童クラブのアルバイトや葬儀会社での司会、発達障害支援施設のスタッフなど、いくつかの職を経験しました。心に残っているのは、発達障害支援施設にいたときにある男の子と出会ったこと。普段からあまりご飯を食べていないと訴えるその子は、よくおなかをすかせていて、コンビニで買ったおにぎりを差し出すと、「ありがとう」と言って本当にうれしそうに食べるのです。この頃から、私の中で食育への思いや、子どもたちのために何かできるのではないかという気持ちが芽生えてきました。

食生活改善推進員としてできること

「子どもたちやまちのために、自分にできることは何だろう」。そんなことを考えていた時、海田町(カイタチョウ)で食生活改善推進員(ヘルスメイト)を募集しているのを発見しました。新規会員育成講座に参加し、平成26年度より会員としての活動をスタート。食生活改善推進員とは全国で展開するボランティア団体で、「私たちの健康は私たちの手で」をスローガンに、「栄養・運動・休養」の三本柱のもと健康づくりの普及活動をおこなっています。海田町(カイタチョウ)食生活改善推進協議会では、会員向けに、公民館や地域の施設で食育講演会や運動講習会を開催。テーマはさまざまで、ある時はヤクルトの社員さんを講師にお招きし「ヤクルト健康教室~ウン知育教室」を、またある時は、「歩くための足づくり講座」を開きました。会員が住民向けに行う食育出前教室では、災害食をテーマにし、保存食の知識を学ぶのみならず、ビニール袋で雨合羽を作ったりして好評をいただきました。食育の講座では、小さなお子さんを持つお母さんたちに食事の重要性を説き、朝食の有無が学力に直結するお話などもさせてもらっています。孤食や、働き世代の生活習慣病の増加、高齢者の低栄養やフレイル(心身の衰え)問題など、食を取り巻く環境には、さまざまな課題が見られます。多様な知識を得られる食生活改善推進員の活動は、誰かのためであると同時に、自分のためにもなります。栄養や運動について学びたい人に、ぜひ参加してもらえたらうれしいです。

活動を通じて得た学びと貴重な経験

海田町(カイタチョウ)食生活改善推進協議会に入会した翌々年に、会長に就任しました。さらに令和2年度からは、広島県食生活改善推進員協議会の副会長も務めています。私がこの活動に携わるようになってから、自分自身の生活にも変化がありました。一番は、身近な食事を見直すようになったこと。たとえば、お出汁は必ず昆布とカツオで取るようになリましたね。デパートで北海道展が開催されていると、良い昆布を探しに、つい寄ってしまいます(笑)。また、海田町(カイタチョウ)の食生活改善推進協議会は地域に密着した活動が多いですが、広島県の食生活改善推進員協議会の活動はスケールが大きなものも。令和元年に開催した「食生活改善推進員リーダー中国・四国ブロック研修会」では、県の推進員一丸となって他県の皆さんのおもてなしをしました。会場やホテル探しに奔走したり、司会という大役を任せていただいたのも本当に良い思い出です。同じ年に宮崎県で開催された全国食生活改善推進員協議会50周年記念大会もかなり大きな規模で、高円宮妃殿下や橋本厚生労働副大臣(当時)、山東参議院議長(当時)を来賓としてお迎え。心温まるお言葉をいただいたのは、一生の宝物になると同時に活動の重みを感じ心引き締まる出来事となりました。推進員の活動は、自分自身の学びや気づきのほか、人とのつながりや貴重な経験を生み出してくれたと感じています。これからも変わらず、からだが元気なうちは、活動に邁進していきたいです。

ひとに支えられ、つくれた道今後も全力で尽力したい

海田町(カイタチョウ)食生活改善推進協議会の活動以外にも、窪町の民生委員児童委員や福祉委員、児童支援員も務めています。これまでの歩みを振り返ると、基本的に私は“おせっかいな人間”なんだろうと思います(笑)。誰かに頼られたり、役に立つことがすきで、困っている人を見るとつい手を差し伸べてしまうタイプ。民生委員を務めるようになってから、地域の一人暮らしの人にお誕生日カードを贈ったり、「何かお困りごとはないですか」と書いたお手紙を配っています。まちに住むみなさんに、何をしたら喜んでもらえるのか、つねに考えている感じです。また、コロナ禍でイベントが中止になっていましたが、また少しずつ色々な活動を行うことができればと考えています。推進員の仲間内では、「高齢者が気軽に食事できるサロンを町内で開きたいね」と盛り上がっています。健康寿命の延伸には、栄養・運動•生きがいの3つが必要。今後も、まちの健康寿命の延伸に貢献すると共に、地域の皆さんに食の大切さを伝え、一緒に楽しく活動をしたいです。そしてこれまで色々なことができたのも、周りで支えてくださる皆さんがいてくれたからこそ。まちと人の温かさを感じながら、皆さんのお役に立てるようこれからもがんばります!

MY Favorite 海田のお気に入り

お花見が楽しめる海田総合公園

民生委員の皆さんと、毎年海田総合公園へお花見に出かけています。近年はコロナ禍ということもありお弁当を食べることはしていませんが、満開の桜を見るだけで癒されます。ここから桜と共に眺める海田のまち並みは、まさに絶景!ずっと変わらないでいてほしい光景です。

今をときめくまちのあの人に会いに行く 募集

企画課(役場3階)

電話番号823-9212

メールアドレスkikaku@town.kaita.lg.jp

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