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今をときめくまちのあの人に会いに行く ボリューム20

海田町(カイタチョウ)にゆかりのある人を毎月ピックアップし、現在の活動や仕事から、海田町(カイタチョウ)への思いまで深掘りしていきます。

12月号では、海田高校家政科3年さつまチームの 4名に、「海田さつま」についてや、リニューアルの裏側を聞かせてもらいました。

上迫ゆうさん 稲葉海愛さん 清武杏莉さん 濱本心捺さん

海田高校家政科3年さつまチーム

プロフィール

うえさこ・ゆう

東広島市立高屋中学校出身。美容師を目指し着付けが習いたいと海田高校家政科に進学。

いなば•かのん

海田中学校出身。音楽を聴くことと美容について学ぶことがすき。

きよたけ•あんり

広島市立瀬野川中学校出身。幼い頃から料理、裁縫がすきで、充実した毎日。趣味は映画鑑賞。

はまもと•ここな

東広島市立八本松中学校出身。海外で映像編集者として活躍する夢を抱く行動派。

「海田さつま」の課題研究先輩から活動を引き継いで

「海田さつま」とは江戸時代から海田町(カイタチョウ)に伝わる郷土料理。その時期にとれる魚を焼いて身と骨に分け、焼いた味噌と身、ゴマを一緒にすり鉢ですり、骨で取ったダシでのばします。コンニャクやネギと和えてご飯にかけて食べることが多く、各家庭で少しずつ味が違います。昔はそれぞれの家の味がありましたが、近年では手間がかかるという理由で作る家庭も少なくなり、知らない人も増えています。そんな海田さつまを「もっと多くの人に知ってもらいたい」「次世代に残したい」と立ち上がったのが、海田高校家政科の「さつまチーム」です。3年生で行う課題研究の授業において、地域の住民活動団体である「さつまの会」の協力のもと、同チームを発足させました。課題研究は、地域の中にどんな課題があるか探り出し、解決策を見つける授業。さつまチームは私たちの6年うえの先輩が作り、色々な活動を展開しながら、次の代にバトンタッチしてきました。2021年には広島安芸商工会さんや株式会社ますやみそさんの力を借り、商品化が実現。県内のスーパーなどで実際に販売しています。今年はこの4人のメンバーで、海田さつまのPRに取り組んでいます。(演本)

助言を受け商品のリニューアルに着手

今年の活動のメインは、商品化した「海田さつまの素(モト)」のリニューアルについて。先輩がたが周知に取り組んでくれたおかげで随分話題になったのですが、最近では販売個数が伸び悩んでいました。背景には、コロナ禍で試食販売会やイベントが次々と中止になり、手に取っていただく機会が減ったからという理由があります。今年2月には「ビジネスフェア中四国2022」が開催され、広島安芸商工会のかたが海田さつまの素(モト)を出品してくださいました。フェアには関東圏のバイヤーのかたもいたようで、「味はいいので、ネーミングを変えてみてはどうだろう」「目を引くパッケージにしてみては」というような助言をいただきました。それらのアドバイスを受け、早速リニューアルに着手。それぞれでラフスケッチを描いて、打ち出したいことを書き出し、話し合いを重ねてきました。現段階では3つのパッケージ案に絞られていて、それをもとにプロジェクトを進めています。カギにしたのは「わかりやすさ」で、そもそも海田さつまが何なのか伝わりにくいため、使っている材料をそのままネーミングに反映し、調理例の写真や鯛のイラストをあしらいます。裏面には海田さつまの説明も載せ、商品名の題字は本校の書道部にも協力してもらう予定です。また、以前に「使い切るのが難しい」という声をいただいたこともあったため、40gX2パックの小分けタイプヘの変更を提案しました。リニューアル後の新商品は、令和5年春に販売開始予定です。(清武)

さつまチームにはいって得られた学び

色々な工夫をして進めているリニューアルですが、新パッケージのお披露目は私たちが在学中に行われる予定です。卒業を迎える前に、お店で販売することができそうだなと楽しみにしています。もともと私がさつまチームに入ったのは、海田さつまというものを知らなかったから。高校にはいってこの郷土料理を知り、自分でももっと調べたいと思うようになりました。海田町(カイタチョウ)の学校では、自分たちが住む地域について学ぶ機会が多く、小学校の頃は織田幹雄さんについて学習したり、中学校の時には瀬野川でどんなアクティビティができるかを調べて、地域資源の活用方法を探ったりもしました。そんな中で自然と、まちのことをさらに知りたいという気持ちが育まれてきたのかもしれません。課題研究の授業の中で、チームのみんなで、どうしたらもっと海田さつまが広まるか、色々とアイデアを出し合って議論を重ねる時間は、とても充実しています。このチームに入ったことで仲良くなったメンバーもいて、皆でひとつの目標に向かって進む楽しさを知りました。長く続くコロナ禍ですが、最近では少しずつイベントが再開されつつあります。在学中にひとつでも多くのPRの機会に参加し、皆で海田さつまを盛り上げていきたいです。ゆくゆくは、海田さつまが、まちを代表するような観光資源のひとつになったらいいなと思っています。(稲葉)

やりたいことがたくさん!高校生活の集大成にしたい

今後は海田さつまを色々な年代の人に食べてほしいと考えています。特にその味を知ってほしいのが小中学生たち。私たちがこの郷土料理を学び、伝承させてもらったように、後聾の皆さんにも地域文化を受け継いでいってほしいと思います。今年2月に海田町(カイタチョウ)の働きかけもあり、海田さつまを使った焼きおにぎりを海田小学校の給食で提供していただきました。海田さつまは幅広いアレンジができるので、もしもまた給食で扱っていただくことがあれば、マヨネーズとチーズと一緒にパンに塗って焼くトーストを提案したいです。それから10月に福屋本店の屋上で開催された「福屋屋上あおぞら文化祭」にも出展しました。ここでは、同じ課題研究の被服グループがファッションショーをおこない、一緒に文化祭を盛り上げました。また、他校の生徒さんたちとも交流を持つことができました。ほかにも、YouTubeでレシピの配信をしたり、日頃応援してくれる家族に手料理として振る舞ったりと、海田さつまを使ってやってみたいことがたくさんあります。これまで学んできたことを振り返りながら、高校を卒業するその日まで、チームの皆と一緒に走り抜けたいです。(上迫)

MY Favorite 海田のお気に入り

ひまわり大橋から眺める夕陽

ひまわり大橋から眺める夕日がすごく綺麗です。特に秋の夕日が美しく、一帯をオレンジ色に染める光景は何度見ても見飽きることがありません。4人とも通学路は違いますが、みんな必ずこの場所を通るので、「つい見入ってしまうよね」といつも話しています。

今をときめくまちのあの人に会いに行く 募集

企画課(役場3階)

電話番号823-9212

メールアドレスkikaku@town.kaita.lg.jp

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