織田幹雄スクエア
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座敷棟は、武家を迎えることから、床の間や付書院を備えた「書院造」という格式ある建築様式をとっていますが、床柱の形状や動植物の図柄をあしらった欄間など、意匠は「数寄屋風」でまとめられています。このため、庭の景色と相まってどこかほっとする空間となっています。中でも目を引くのは、付書院の欄間「波うさぎ」。うさぎがどうして波の上を?と思いますが、これは湖面を照らす月の光が、波間を跳ねるうさぎのようだ、という古謡にちなんだもの。月にちなんだ月星紋を持つ千葉家では、うさぎは好まれた図柄だったようで、他にもよく使われています。250年事業のロゴマークのうさぎは、実はこの欄間がモチーフ。うさぎは多産であることから子孫繁栄と豊穣のシンボルとして江戸時代に広く親しまれていました。ほかにも雁や龍、亀など千葉家にはいろいろな動物たちが隠れています。