まちのシンボル、瀬野川を彩る笹飾り――。
毎年恒例の「かいた七夕さん」。
そのきらびやかな舞台の裏側には、
長年にわたり祭りを支えてきた
地域の人たちの存在があります。
海田町伝統の七夕文化を町民自らの手で復活
天の川を隔てて離ればなれになった牽牛星(彦星)と織女星(織姫)が、年に一度だけ再会できるとされる七夕の日。 日本では古くから、短冊に願い事を書いて笹に飾る風習が受け継がれてきました。
海田町にも七夕にまつわる風習が伝えられており、その一つが「井戸がえ」です。 牽牛星と織女星をまつり、7月7日に井戸の水をすべてくみ上げて中を清掃する行事で、人々は水への感謝を込めてこの日を大切に過ごしていました。
「昔の井戸が、今の瀬野川。 私たちは瀬野川の水で生活しており、命の源といえます」。 そう語るのは、かいた七夕さん実行委員会委員長の田川房雄さんです。
地域で育まれてきた七夕の心を現代によみがえらせようと始まったのが、瀬野川河川敷を舞台とする祭り「かいた七夕さん」。 町民有志の手によって、平成7年7月7日午後7時7分に第1回が開催され、今年で32回目を迎えます。
祭りの開催は、訪れた人や地元企業、商工会、自治会などによる温かい寄付によって成り立っています。
願いを飾る人と願いを支える人
約150本の笹飾りと約1万枚の短冊が会場を彩り、夏の風物詩として親しまれている「かいた七夕さん」。その舞台裏では、実行委員による静かな奮闘が繰り広げられています。
開催の数日前に山へ入り、笹竹を切り出して地域の学校・企業・団体などへ配布。各所で手作りされた笹飾りを祭り当日の朝に回収し、会場をつくり上げていきます。しかも、祭りは当日で終わりではありません。願いが込められた短冊を一枚一枚手作業で笹から外し、日浦山春日神社で祈祷。こうした一連の活動が、祭りを支えているのです。
「かいた七夕さんの運営をとおして、笑顔のあるまちづくりに取り組めるのが私たちの喜びです。地域のために何かしてみたい方、人とのつながりを広げたい方は、ぜひ実行委員として参加してほしいですね」と田川さん。そんな思いとともに、今年も訪れる人々を温かく迎えます。
実行委員会が作る短冊に記される「ほっぷ すてっぷ じゃんぷ」の文字は、海田町出身で日本人初の五輪金メダリストとなった陸上三段跳び選手・織田幹雄さんに由来しています。
短冊を切り取って願い事を書き、7月4日・5日の「かいた七夕さん」に持って来てください。会場の笹に飾って楽しみましょう。笹飾りの持ち込みも歓迎します。
祭りをとおして地域貢献できるのが、生きがいです(実行委員の田川さん、小畑さん、吉本さん、俵さん)
7月4日・5日は瀬野川河川敷に大集合!
海田町町制施行70周年記念 第32回 かいた七夕さん
色鮮やかな笹飾りが並び、皆さんの願いが込められた短冊が夏空に揺れます。思い思いの願い事を書きに、ぜひ足を運んでください。7月4日(土)はバザーや笹飾りコンテスト、川柳コンテストなども行われます。
●日時 7月4日(土)13時~20時、7月5日(日)10時~15時
●場所 畝公園、瀬野川河川敷 ※駐車場はありません。
●その他 小雨決行
問い合わせ かいた七夕さん実行委員
Eメール minitomi@tominaga-shouji.co.jp(事務局)
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