がん検診で要精検となった方へ
要精密とは
“がんの疑いがある”病変などが発見された場合が「要精検」です。
調べて、がんであるのか、がん以外の病気なのかを詳しく調べます。
早期がんといわれるのは、1年から数年の間です。
早期発見・早期治療は、「要精検」となった今がチャンスです。
精密検査の検査内容
【胃がん検診】
○胃内視鏡検査(胃カメラ)
口または鼻から内視鏡を入れ、食道・胃・十二指腸の状態を極小のカメラで直接観察します。
疑わしい部位は生検を行います。
○腹部CT検査
体の周囲を360度回転しながらX線照射し、コンピューター解析により体内を断面画像にして調べます。
【肺がん検診】
○胸部CT検査
からだの周囲を360度回転しながらX線照射し、その情報をコンピューター解析により、断面画像で病気がないか調べます。
○気管支内視鏡検査
気管支用の内視鏡を鼻や口から挿入し、気管支の中を直接観察します。
がんが疑われる部位の細胞や組織を採取し、顕微鏡などで詳しく調べます。
【大腸がん】
○全大腸内視鏡検査
肛門から内視鏡を入れ、直腸から盲腸までの大腸の内部を内視鏡で直接観察して異常がないかを調べます。
○注腸造影検査
肛門からバリウムと空気を入れて腸管を造影し、X線写真によって、がんやポリープなどの突起、潰瘍、くぼみがないか調べます。
【乳がん】
○マンモグラフィ
疑わしい部分の追加撮影を行います。
○乳房超音波検査
しこりの形や回りの状態などが不規則ではないかなど、乳房の状態を調べます。
痛みはなく、放射線被ばくの心配もありません。
○細胞診・組織診
疑わしい部位に針を刺して細胞や組織を採取し、がんかどうかを調べます。
【子宮頸がん】
○コルポスコープ
拡大鏡で子宮頚部を拡大し、詳しく観察します。
肉眼ではわからないような以上を発見することができます。
疑わしい部分の組織診を行い、がんや異形成などを診断します。
○組織診
疑わしい部分を切り取って採取し、顕微鏡で調べます。
子宮頸がん検診では、軽くこすって細胞を採取する細胞診を実施しますが、精密検査では、組織診で詳しく診ます。