令和7年度帯状疱疹ワクチン予防接種(助成事業)について
令和7年度に限り、定期接種の対象から外れる66歳以上の人を対象に早期に帯状疱疹ワクチンを接種できる機会を設けるため、帯状疱疹予防接種の費用を独自に助成します。
この助成事業による予防接種は、任意接種であり、ご本人の意思に基づき接種を受けていただくものです。接種するワクチンの効果や副反応について理解したうえで接種を検討してください。
※ この事業の対象となる人が、令和7年度にワクチンを接種した場合(償還払い含む)は、今後の定期接種はできませんのでご注意ください。
1.帯状疱疹とは
帯状疱疹は、過去に水痘(水ぼうそう)にかかった時に体の中に潜伏した水痘帯状疱疹ウイルスが再活性化することにより、神経に沿って、典型的には体の左右どちらかに帯状に、時に痛みを伴う水疱が出現する病気です。
合併症の一つに、皮膚の症状が治った後にも痛みが残る「帯状疱疹後神経痛」があり、日常生活に支障をきたすこともあります。帯状疱疹は、70歳代で発症する方が最も多くなっています。
2.対象者
接種時に海田町に住民登録があり、令和7年度内に66歳以上の年齢になる人(昭和35年4月1日以前生まれの人)で、帯状疱疹ワクチン定期接種の対象ではない人
助成接種対象者 |
|
66~69歳 |
昭和31年4月2日~昭和35年4月1日生まれ |
71~74歳 |
昭和26年4月2日~昭和30年4月1日生まれ |
76~79歳 |
昭和21年4月2日~昭和25年4月1日生まれ |
81~84歳 |
昭和16年4月2日~昭和20年4月1日生まれ |
86~89歳 |
昭和11年4月2日~昭和15年4月1日生まれ |
91~94歳 |
昭和6年4月2日~昭和10年4月1日生まれ |
96~99歳 |
大正15年4月2日~昭和5年4月1日生まれ |
※過去に任意接種として帯状疱疹予防接種を受けたことがある人は、原則として助成の対象にはなりませんが、「予防接種を行う必要がある」と医師が判断した場合は助成を受けることができます。また、組換えワクチンを過去に1回のみ接種している人は、組換えワクチンの残り1回を助成対象とすることができます。
※帯状疱疹にかかったことがある人も、予防接種を受けることができます。
★定期接種の対象になる人は、令和7年度帯状疱疹ワクチン定期予防接種についてをご覧ください。
3.接種期間
令和7年7月14日(月)~令和8年3月31日(火)
※組換えワクチンは2回目の接種を令和8年3月31日までに終えてください。
4.使用するワクチン・自己負担額・接種回数
以下の2種類があります。
使用するワクチン |
自己負担額 |
接種回数 |
生ワクチン「ビケン」 |
4,900円 |
1回 |
組換えワクチン「シングリックス」 |
18,100円 |
2回 |
次の方は、自己負担額が免除となります。次の確認書類を医療機関に提示してください(支払い後の償還払いはできません)。
免除対象者 |
確認書類 |
生活保護世帯に属する方 |
◆被保護者証明書 |
町民税非課税世帯に属する方 |
◆免除証明書(事前に健康づくり推進課で交付を受けてください(要身分証明書)。) ◆免除証明書の代用となる書類((1)~(4)のいずれか) (1)後期高齢者医療資格確認書(任意記載事項適用区分に「区分1」「区分2」の記載があるもの) (2)後期高齢者医療限度額適用・標準負担額減額認定証※接種日時点で有効期間のもの(最長で令和7年7月31日まで) (3)社会福祉法人等利用者負担軽減確認証 (4)介護保険負担限度額認定証 |
中国残留邦人等支援給付を受けている方 | ◆受給証明書 |
5.接種時に持っていく物
・住所、氏名、年齢が確認できるもの(マイナ保険証等)
※町外の医療機関で接種する場合は、必要書類がありますので、事前に健康づくり推進課の窓口にお越しください。
・(免除対象者のみ)4に記載の確認書類
6.助成事業実施医療機関
助成事業実施医療機関一覧 [PDFファイル/351KB]
※上記の医療機関以外では、接種費用の助成が受けられません。(全額自己負担になります。)
ワクチンの在庫状況により接種できない場合がありますので,直接医療機関にお問い合わせください。
7.ワクチンの効果
いずれのワクチンも、帯状疱疹やその合併症に対する予防効果が認められています。
生ワクチン | 組換えワクチン | ||
---|---|---|---|
帯状疱疹に対するワクチンの効果 | 接種後1年時点 | 6割程度の予防効果 | 9割以上の予防効果 |
接種後5年時点 | 4割程度の予防効果 | 9割程度の予防効果 | |
接種後10年時点 | ― | 7割程度の予防効果 | |
帯状疱疹後神経痛に対するワクチンの効果 | 接種後3年時点 |
6割程度の予防効果 |
9割以上の予防効果 |
8.ワクチンの安全性
ワクチンを接種後に以下のような副反応がみられることがあります。
頻度は不明ですが、生ワクチンについては、アナフィラキシー、血小板減少性紫斑病、無菌性髄膜炎が、組換えワクチンについては、ショック、アナフィラキシーがみられることがあります。
主な副反応の発現割合 | 生ワクチン | 組換えワクチン |
---|---|---|
70%以上 | ― | 疼痛* |
30%以上 | 発赤* | 発赤*、筋肉痛、疲労 |
10%以上 | そう痒感*、熱感*、腫脹*、疼痛*、硬結* | 頭痛、腫脹*、悪寒、発熱、胃腸症状 |
1%以上 | 発疹、倦怠感 | そう痒感*、倦怠感、その他の疼痛 |
*:ワクチンを接種した部位の症状 各社の添付文書より厚生労働省において作成。
9.接種を受けられない方
以下の方は、接種を受けることができません。
- この予防接種の接種液の成分によってアナフィラキシーを呈したことがある方
- その他、予防接種を行うことが不適当な状態にあると医師が判断する方
また、以下のような場合は接種を受けることができませんので、治ってから受けるようにしてください。
- 発熱している。
- 重篤な急性疾患にかかっている。
生ワクチンの接種を希望される場合、上記に加えて、病気や治療によって、免疫の低下している方は接種できません。
10.接種に注意が必要な方
以下の方は、接種にあたって注意が必要なので、あらかじめ医師に相談してください。
- 心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患等の基礎疾患を有する方
- これまでに、予防接種を受けて2日以内に発熱や全身の発疹などのアレルギー症状があった方
- けいれんを起こしたことがある方
- 免疫不全と診断されている方や、近親者に先天性免疫不全症の方がいる方
- 帯状疱疹ワクチン(生ワクチン、組換えワクチン)の成分に対してアレルギーを起こすおそれのある方
- 生ワクチンの接種を希望される場合、輸血やガンマグロブリンの注射を受けた方は治療後3か月以上、大量ガンマグロブリン療法を受けた方は治療後6か月以上置いて接種してください。
- 組換えワクチンの接種を希望される場合、血小板減少症や凝固障害を有する方、抗凝固療法を実施されている方は注意が必要です。
11.すでに自費で接種した人について(償還払い)
手続きが必要となります。事前に健康づくり推進課にご連絡ください。(償還金額に上限あり)
対象者 | 申請期間(厳守) | 必要書類 |
---|---|---|
次の要件をすべて満たす人 ・接種日及び申請日に海田町に住民票がある人 ・令和8年3月31日時点で66歳以上の人 (帯状疱疹定期接種対象者を除く) ・令和7年4月1日~令和7年7月13日に自費で接種した人 |
令和7年7月14日~令和8年3月31日 |
(1)振込先金融機関の通帳またはキャッシュカードの写し(口座番号等確認用) (2)接種費用の支払を証明する書類の写し(領収書,医療費明細書(診療明細書),支払証明書のいずれか) (3)(免除対象者のみ)4に記載の確認書類 |
申請期間を過ぎると償還払いができませんのでご注意ください。
12.予防接種による健康被害が起きた場合の救済制度について
一般的に、ワクチン接種では、一時的な発熱や接種部位の腫れ・痛みなどの、比較的よく起こる副反応以外にも、副反応による健康被害(病気になったり障害が残ったりすること)が生じることがあります。極めて稀ではあるもののなくすことができないことから、救済制度が設けられています。
助成事業による予防接種は、任意接種であることから、独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)が窓口となる医薬品副作用被害救済制度により、その健康被害が接種を受けたことによるものであると厚生労働大臣が認定した場合に給付が受けられます。
詳細は、独立行政法人医薬品医療機器総合機構ホームページ「医薬品副作用被害救済制度」をご確認ください。