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町長コラム46

海田町長 山岡 寛次(ヤマオカ カンジ)

連続立体交差事業の見直しの方向性について

6月11日に「連続立体交差事業」の見直しの方向性が県から示されましたのでお伝えします。

昨年の10月号でお伝えしたとおり、平成25年8月に県から海田町(カイタチョウ)区域について高架化をしないという見直し案が提示されましたが、4万人を超える署名の存在をはじめ、私が反対を表明したことや県議会議員の方々と高垣副知事が現地を視察されたことなどにより、県と町は協議の場を設け話し合いを続けてきました。その結果、昨年12月に高架高さを抑える等のコスト縮減策の可能性検討を行うことで県と町は合意しました。

その検討結果について、この度県から説明がありました。

内容は、今月の広報でお知らせしているとおり、海田市(カイタイチ)駅周辺は大型車の通行が少ないことから、高架の下を車両が通過する空間を現計画よりも低くし、現計画よりも区間を短縮するものでした。

私としては、現計画よりも区間が短縮するなど残念なところもありますが、現計画で期待できる効果に近いものが得られる見直しの方向性になったことから、この方向性を基に詳細な検討を進めていただきたいと県知事に申し上げました。また、あわせて、これまで用地買収にご協力いただいた住民の気持ちを無駄にしないためにも、町もこの事業の推進に協力して取り組むので、海田町(カイタチョウ)区間の速やかな事業実施を要望いたしました。

私は、この高架事業がこれまで中断や延期、計画変更を重ねた経緯を考えると、一日も早く事業に着手していただき、海田町(カイタチョウ)のまちづくりを着実に進めていくことが重要であると考え、今回示された見直しの方向性を了承するに至りました。一方、今回の見直しでは、高架にならない箇所も出てくることになりましたが、「踏切の安全確保」、「南北市街地の一体化」、「交通の円滑化」はこの事業の最重要課題と受け止めており、今後事業主体である広島県と細部を調整し安全・安心のまちづくりを進めてまいります。

連続立体交差事業は、町の発展に欠かすことのできない事業で、町民の念願です。今後は、一日も早い東部の拠点としてのまちづくりに取り組んでまいりますので、住民の皆様のご理解とご支援をお願いいたします。