海田町長 西田 祐三(ニシダ ユウソウ)
防災・減災(ゲンサイ)の強化
先月10日、海田小学校で消防出初式があり、消防関係者をはじめ多くのかたの協力のもと多数のご観覧をしていただき、式を盛大に挙行することができました。
海田町(カイタチョウ)では、昨年1年間で合計4件の火災が発生しましたが、いずれも大事には至らず、鎮火させることができました。
消防関係機関のこのような消火活動に対して、改めて敬意を表し(ヒョウシ)、地域の皆さまと共に、地域防災力の向上にしっかり取り組んでまいりたいと考えております。
本町(ホンチョウ)の消防体制は、広島市消防局安芸消防署と海田町(カイタチョウ)消防団の2つからなっています。安芸消防署は常備消防で、平成19年から広島市に事務委託しており、体制の効率化や基盤強化など、本町(ホンチョウ)にとってさまざまなメリットがあります。
消防団は非常備の消防機関で、火災をはじめ、地震や風水害などの際には、地域住民の方々の生命と財産を災害から守り、被害をできるだけ少なくするよう活動する組織です。日ごろは、団員それぞれが各自の生活を送っていますが、ひとたび災害が発生すると、いち早く現場へ駆けつけ、消火活動や避難誘導などを行います。本町(ホンチョウ)では、現在約100名の消防団員のかたに活躍していただいています。また、昨年から10名の女性団員で構成する女性部を創設し、AED(エーイーディー)の使用方法や心肺蘇生法などの応急処置の指導を行うなど、幅広く啓発活動も行なっています。
昨今は、どの自治体も防災に加え、減災(ゲンサイ)についても相当に力を入れるようになってきています。国も次の「7つの備え」を提唱しています。これは、「1 自助、共助の精神 2 地域の危険を知る 3 地震に強い家 4 家具の固定 5 日ごろからの備え 6 家族での防災会議 7 地域とのつながり」です。事前にこれらについての知識や情報を共有し、対処法を相談しておくといざというときに冷静に行動することができます。
海田町(カイタチョウ)においても地域ごとの特性を把握し、災害発生時の対策を想定しておくことが肝要であると思います。また、行政と町民の皆さまが協働(キョウドウ)により、地域の防災力を向上させることも当然に必要不可欠です。今後も、災害に強いまちづくりのために、ご協力をお願いします。