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今をときめくまちのあの人に会いに行く ボリューム27

海田町(カイタチョウ)にゆかりのある人を毎月ピックアップし、現在の活動や仕事内容から、海田町(カイタチョウ)への思いまで深掘りしていきます。

7月号では、かいた七夕さん実行委員会委員長の田川さんにイベントについてお話を聞かせてもらいました。

田川房雄さん

かいた七夕さん実行委員会委員長

皆が楽しめる手作りの祭りかいた七夕さんを継承する

「かいた七夕さん」は毎年7月に行われる地域のお祭りです。平成7年の7月7日、午後7時7分に第1回が開催され、今年で29回目を迎えます。私はもともと自治会の活動などに関わっており、そんな中で周りからの推薦があり、かいた七夕さんの第三代実行委員会委員長を務めるようになりました。かいた七夕さんの良いところは、手作り感に溢れた誰もが楽しめるお祭りであること。かつて海田町(カイタチョウ)には七夕にまつわる風習が色々あり、7月7日に牽牛・織女の二星をまつり、井戸の中へはいって水を残らず汲み上げて掃除をする「井戸がえ」や、硯を洗ったりしたそうです。家々では笹を立てて願い事を書いた短冊や紙人形などを飾り付けたと言われています。海田町(カイタチョウ)では、夕方になると子どもたちが将棋の駒型に作った提灯を竹竿の先に吊り下げ、太鼓や鐘を鳴らし、歌を口ずさみながらまちを練り歩いたという記録があります。このような風習が徐々に失われていく中で、かいた七夕さんはそれに替わる新しい地域行事だと考えています。実行委員は約30名、当日ボランティアは100名以上という規模で、このお祭りは受け継がれているのです。

まちの文化振興にも役立てる場に

かいた七夕さんの準備は、山の中へはいって竹を切り出すところから始まります。切り出した竹笹は、実行委員会のメンバーが参加企業や学校、地域団体などに配り、開催前に回収して瀬野川河川敷に立てていきます。当日はずらりと飾り付けた笹がとても美しく、出店なども出ているためにぎやかな雰囲気です。これまではステージイベントやカヌー体験、花火なども行ってきましたが、安全性や予算の面から見直しを行い、継続可能な内容に力を入れてきました。今年の開催は7月8日(土曜日)から9日(日曜日)で、目玉は8日に行われる七夕映画会です。町内の小学校で「かいた七夕さんでどんなことをしてほしいか」というアンケートを行い、また、長引くコロナ禍が「早く収束しますように」という願いごとを多く見かけるようになった中で、「色々な行事が中止となってしまった子どもたちに楽しい思い出を作ってあげたい」と今回企画した映画会では、子どもたちに人気の「ミニオンズフィーバー」を上映することに決定。入場無料なので、ぜひ多くの親子連れの肩に楽しんでほしいと思っています。ほかにもかいた七夕さんがより有意義なものとなるよう、実行委員会ではこれまでも色々な取り組みを進めてきました。日本初の五輪金メダリスト、海田が誇る織田幹雄さんの活躍を称えた横断幕を飾ったり、同氏をモチーフにした新酒「ほっぷ すてっぷじゃんぷ」を販売したりと、まちの文化やスポーツ振興にも一役買えるよう尽力しています。

住みよいまちづくりに貢献したい

かいた七夕さんの開催は、訪れた人や地元企業、商工会、自治会などによるまごころの寄付により賄われています。以前に海田町(カイタチョウ)でくらしていた人、海田町(カイタチョウ)内の学校にかよっていた人など、まちにさまざまな思い入れを持った人たちが温かい気持ちで来てくれています。また、関わってくれるボランティアの力がなければ、このお祭りは開催することができません。普段からまちの人を支えてくれている民生委員児童委員さんに「お願い事コーナ」をお手伝いいただき、この場で貴重なコミュニケーションや地域情報を知る機会を作っています。参加企業さんはお祭りに合わせて独自の取り組みやイベントを企画し、いっそうのにぎわいづくりに力を貸してくれています。私たちは以前から続けている東日本大震災への募金活動や、子ども工作コーナー、今年は折り鶴を折るコーナーを作り、平和学習につなげられるような動きができないか思案しているところです。振り返れば、私自身、このまちで墓らすようになり約50年の月日が経ちました。子どもに恵まれ、育児と仕事に励む日々の中で、どれほど地域の人たちにお世話になったかわかりません。2006年に海田町(カイタチョウ)政50周年記念事業が行われた際は、企画委員会に参加させてもらい、本当に良い思い出になりました。今後も、これまでの経験をより良いまちづくりに生かし、意義あるかいた七夕さんの運営に力を入れていきたいです。

MY Favorite 海田のお気に入り

瀬野川河川敷のエノキの大樹

井手橋の下流あたりに立つ、高さ22m幹回り4.2mの立派なエノキの大樹が大好きです。力強い姿に元気をもらえると共に、幹に耳を当てると、地域と一緒に育ってきたエノキから、昔この辺りを遊び場にしていたであろう元気な子どもたちの声が聞こえてくる気がします。

出演者募集

企画課(役場3階)

電話番号823-9212

メールアドレスkikaku@town.kaita.lg.jp

広報かいたにご出演いただける人を募集中。自薦他薦は問いません。海田町(カイタチョウ)で活躍していたり、新しいことに取り組んでいたり、まちのことが大すきな人をお待ちしています。興味がある人は問い合わせてください。