織田幹雄スクエア
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平成23年の寄贈当時、千葉家来場者は年間1,000人でしたが、ここ数年は年間4,000から5,000人と来場者が増えています。よく言われるのは、「心休まる居心地のよさ」。現在も人や車が行き交うかつての西国街道から、ひとたび敷地内に入ると不思議な静けさを感じます。
平成3年、座敷棟は重要文化財、庭園は名勝とそれぞれ広島県の文化財に指定されていますが、その主な理由は「江戸時代の接客空間がよく残っている」こと。主客を迎える「本座敷」には、床の間はもちろん、よく保存された建具や欄間、ふすまが残り、渡り廊下でつながる浴室には、刀掛けを備えた厠もあります。四季折々の風情を楽しめる庭園は、室内からの眺めを意識した造り。格式がありながら、心和む意匠に彩られた座敷棟で、旅人はその疲れをいやしたことでしょう。