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人生100年時代 健康長寿をめざそう

健診結果はいかがでしたか

男性の5人に1人、女性の10人に1人が「糖尿病」です

健康づくり推進課(役場2階)

電話番号823-4418FAX番号823-0020

糖尿病は「国民病」ともいわれ、2019年の国民健康・栄養調査では、2009年以降で最も高い数値になりました。

1.糖尿病が起こるわけ

糖尿病はインスリンというホルモンの分泌量や働きが低下し、血糖値が高い状態が慢性的に続く状態をいいます。食事でとった糖質は消化管で吸収され、血液中に入ります。その後インスリンの働きによって、血糖は肝臓へ取り込まれたり、筋肉や脂肪での取り込みにより、血糖値は正常範囲内に保たれます。しかし、糖尿病の人はインスリンがうまく働かないため、食事から取り込まれたブドウ糖が細胞内に取り込まれず、血液の中に残った状態になり、血糖値が高くなります。さらに、体内で処理できなくなったブドウ糖は尿中に出てきます。

2.糖尿病の判定基準

次の検査項目のいずれかが「受診勧奨値」になると、糖尿病の疑いがあります。糖尿病は自覚症状がなく、また、様子見しても改善しないので、健診結果を持参の上、すぐに受診しましょう。

尿糖

検査方法

尿検査

適正

(-)

保健指導判定値

(±)以上

受診勧奨値

(±)(+)以上

空腹時血糖(mg/㎗)

検査方法

血液検査

適正

100未満

保健指導判定値

100以上

受診勧奨値

126以上

随時血糖(mg/㎗)

検査方法

血液検査

適正

100未満

保健指導判定値

100以上

受診勧奨値

なし

HbA1c(%)※(ヘモグロビンエーワンシー)

検査方法

血液検査

適正

5.6未満

保健指導判定値

5.6以上

受診勧奨値

6.5以上

※HbA1cは過去1~2カ月の血糖値の平均的な状態がわかるため、糖尿病に重要な診断基準になります。

3.現在、治療中の人へ 生活習慣の改善が重症化を防ぐ一歩です

血糖値が高い状態が続くと、合併症の可能性が出てきますが、近年、生活習慣病の改善、治療薬の開発などで、合併症の発生は着実に減少しているともいわれています。

糖尿病は全身の血管のダメージが大きい病気ですから、禁煙も重症化予防の大事なポイントです。65歳以上の場合は治療歴や合併症の状態など、個別性が高くなりますので、主治医の先生と相談しながら、できることから始めましょう。

成人期のコントロール目標値

HbA1c(%)

合併症予防のための目標:7.0未満

治療強化が困難な際の目標:8.0未満

空腹時血糖値

合併症予防のための目標:130 ㎎/㎗未満

治療強化が困難な際の目標:なし

食後2時間血糖値

合併症予防のための目標:180 ㎎/㎗未満

治療強化が困難な際の目標:なし

参考:糖尿病診療ガイドライン2024

健診結果相談会・集団健診のお知らせは19ページで確認してください。