長船 進さん(1等陸尉)
広島安芸リトルシニア 監督
野球を通じ健全な心と体を選手の成長が指導者の喜び
安芸地区を中心とした中学生の硬式野球チーム「安芸リトルシニア」は、1978年に活動をスタート。以来、「努力なくして栄光なし」をモットーに、野球を通じて健全な体力と精神力を養成し、規律正しい明朗な社会人を育成することを目的に活動しています。選手は現在26名で、小学生から野球を続けている経験者が大半ですが、なかには中学校に入ってから始めたメンバーもいます。本人が希望して入団するケースはもとより、保護者の方から「学校の部活では十分に運動時間が確保できないため、こちらで思い切り野球をやらせてあげたい」という意見も耳にします。私自身も野球経験者で、指導者としては、息子がお世話になっていた「広島安芸リトルリーグ」でコーチを3年、現在のチームでもコーチを3年、そして4年前にお声がけをいただいて監督に就任しました。野球を通して得られる礼儀や仲間との協調性は大きな財産で、私の息子もまた、人前でしっかり話ができるようになったり、周りの人間を大切にしたりと、人として随分成長できたと感じています。こどもたちがステップアップしていく姿を見るのは指導者としての喜びであり、私の活力にもなっています。
大人になっても役立つ自主性を育む
練習日は毎週土日および祝日の8時半から17時半で、瀬野川公園の上にある安芸シニアグラウンドを拠点としています。木曜日には青崎小学校の体育館をお借りして、体幹トレーニングを実施。野球の技術向上だけでなく、「体力がついた」「足が速くなった」というようなうれしい声もいただいています。私が指導を行う上で大切にしているのは、まずは体づくり。こどもたちにはしっかり食べて強い体を作ってほしいので、練習の合間に補食の時間を用意しています。練習時に保護者の皆さんが作ってくれる炊き出しは、選手にとって何よりのごちそう。カレーや丼物など限られた予算のなかで栄養豊富なメニューをこしらえてくださり、心と体の両方に元気をもらっています。また、「よく周りを見て行動をしなさい」と常日頃から教えており、指示を待つのではなく、自分から動けるよう指導しています。とくに上級生には率先して動くように伝え、下級生のお手本になるよう教育。道具の準備やグラウンド整備は、基本的にこどもたち自身で行っています。さらに、時間の使い方を教えるのも大切な役目で、「野球に打ち込む時間、学校の勉強に割く時間、自分で配分を考えてコントロールするように」と伝えています。普段の練習ほか、時には試合を行いますが、他チームのこどもたちから学ぶこともたくさん。交流を通じて、コミュニケーション力も向上しています。大人になってからもきっと役立つであろうこれらの学びを、こどもたちにはチーム内外でしっかり得てほしいと考えています。
皆で手を携え、強く明るいチームを
強いチームや人気のあるチームには実力のある選手が自然と集まりますが、広島安芸リトルシニアの良いところは、そういった偏りがない点です。経験者も初心者も混在し、切磋琢磨しながら成長できるので、自身のレベルアップを実感できます。また、上級生は下級生の面倒をよく見て、仲間との結束も固い。保護者の方たちは炊き出しをはじめ、練習場の手入れや試合時の送迎など、大いにサポートしてくれます。なかには「こどもは思春期なので家では言葉が少ないのですが、ここへ来るとたくさんおしゃべりしてくれるんです」とうれしそうに話してくださる保護者の方もいます。選手、指導者、保護者の方々、皆がワンチームであり、これからも手を取り合って強く明るいチームをめざしたいです。直近では、今年5月に開催されたジャイアンツカップ西中国予選日本リトルシニア広島大会で準優勝を飾ることができ、全国出場も夢ではないように思えてきました。近いうちに、全国への切符をぜひ手にしたいです。そして選手のなかには、「プロ野球選手になりたい」「指導者になりたい」と、明るい未来を語ってくれる子たちがいます。私たちは、そんなこどもたちを全力で応援し、頑張ることの素晴らしさを教えてあげたいです。安芸地区の野球に興味がある中学生の皆さん、私たちと一緒にプレーしましょう!
MY Favorite 海田のお気に入り
昔から参拝に訪れている熊野神社
生まれも育ちも海田町(カイタチョウ)の私。お正月は必ず熊野神社へ初詣に行きます。大事な試合の前にも必勝祈願。境内の静かで穏やかな空気が好きです。歴史を感じさせる古き良きスポット、豊かな自然、都市部らしい便利さがそろい、住みやすい点が海田町(カイタチョウ)の魅力だと感じます。
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