〝生きる力〟を身につけてのびのび育て、海田っ子
𦚰田 希皆(わきたきみな)先生(左)・主幹教諭 藤井 雅子(ふじいまさこ)先生(中左) 岩本 浩司(いわもとこうじ)先生(中右)・木本 雄貴(きもとゆうき)先生(右)
海田 東小学校 教諭
海田町にゆかりのある人を毎月ピックアップし、現在の活動や仕事内容から海田町への思いまで深掘りしていきます。12月号では、校舎建替(タテカエ)を予定している海田 東小学校の先生方に集まっていただき、「海田っ子の未来」や「教育現場の環境」についてお聞きしました。こどもたちを支える教育現場の生(ナマ)の声をお届けします。
𦚰田(ワキタ):私が教員になって、初めて赴任したのがこちらの海田 東小学校です。こどもたちは皆活発で、笑顔が多い印象です。学習面においてはデジタル教材の活用で、勉強のしやすさがアップしました。一方で課題にしているのが友達との関わり方。こどもたちには、普段から自分の行動を振り返ったり、友達との意見の違いを楽しめるように促しています。
藤井:こどもたち一人一人に身につけてほしいと願っているのは、“生きる力”です。変化の激しいこれからの社会を生き抜いていくためには、さまざまな問題にみずから立ち向かい、解決に向けて他者と協働する姿勢が必要だと感じます。
木本:生きる力を育むことは、本校の研究テーマのひとつでもあります。そしてさらに、複雑化する情報社会の中で、課題解決のスタートからゴールまでどのような道筋を描くのか、“見通す力”を身につけることも重要だと思っています。
岩本:教育現場は日々目まぐるしく変化しています。今できるベストな教育を提供できるよう、私たち教員は対応力を発揮していかないといけませんね。
デジタルの活用と体験で真の学びを
𦚰田(ワキタ):近年は電子黒板やタブレット端末の使用が当たり前になっていて、映像や音に対するこどもたちの反応の良さに驚いています。“知りたいことを今知れる”という点が感動に結び付いているのかもしれませんね。
藤井:デジタル教材の活用で、多くの情報から知識を取り入れることができるようになりました。でも、それだけでは十分じゃないと思うんです。「見る」「触る」「感じる」……知識と体験がつながった時、初めて真の学びが生まれるんじゃないかと。そしてそれこそが学ぶ楽しさなんだと思います。デジタルを上手に使いながら体験の機会も同様に大事(ダイジ)にしていきたいです。
木本:あと、タブレット端末が良いなと思うのは、他者参照ができるところ。共有ファイルを一緒に編集したり、友達のファイルを必要な時に見て参考にすることができます。友達の意見を知って「どうしてなの?」という疑問が生まれる場合もあり、より学びが深まっているのを実感しています。
岩本:最後は顔の見えるやり取りが大事ですよね。すぐに答えが出なくても良い、回り道をしても良い。デジタルとアナログの良さをどちらも大切にしながら、その子なりの答えを導き出せたらと思います。
𦚰田(ワキタ):こどもたちは言葉でのコミュニケーションがまだ未熟なので、デジタルを活用するうえで、言葉の使い方やリテラシーをしっかりと教えることも私たちの役目だと考えています。
町の良さを知り、受け継いでほしい
𦚰田(ワキタ):今私たちがこどもたちと向き合ってきた結果は、すぐに出るものではないと思っています。10年後なのか20年後なのか……その道のりで、時には間違うことも、思うような成果が出せない場合もあると思います。けれど、こどもたちには、結果ばかりに目を向けてあきらめてしまうのではなく、自分についたバツからも目をそらさずに受け止めて、立ち向かえる人になってほしいと願っています。
藤井:私たち教員も、こどもたちに教えてもらうことがたくさんあります。こどもたちの考えを聞きながら、新しい発見をする場面や面白いと感じることが多々。これからも、共に学び合っていきましょう!
木本:学校や教室はこどもたち一人一人が輝ける場所。友達の成功や頑張りを自分のことのように喜べる、そんな人間力を持った大人に成長してほしいです。そしてここ、海田町(カイタチョウ)の主役はこどもたちである“海田っ子”。自分が暮らす地域の良さ、好きなところを、ぜひたくさん見つけてください。
岩本:海田町 では役場が新しく建設され、海田 東小学校もこれから生まれ変わります。豊かな自然も含め、素晴らしい環境が整っているこの町のレガシーを受け継ぎ、大人になったこどもたちがさらに盛り上げてくれることを期待しています。
