かっこいい家族に憧れて夢中で進んだ空手の道
坂原 誠人さん
さかはら まこと
誠錬會(セイレンカイ) 坂原道場
海田町にゆかりのある人を毎月ピックアップし、現在の活動や仕事内容から海田町への思いまで深掘りしていきます。2月号では、空手の全国大会で数々の優秀な成績を収めている坂原誠人さん(小学校2年生)を取材。普段の練習の様子から試合に臨む時の気持ち、今後の目標などについてお聞きしました。
僕が通っている空手教室「誠錬會(セイレンカイ) 坂原道場」は、お父さん(オトウサン)とおじいちゃんが先生を務めています。仲間は約70人いて、毎日厳しい練習をしています。僕が空手を始めるようになったのは5歳の頃。5つ上のお兄ちゃんが練習に通っていて、家でもよく型などの動きを見せてくれ「かっこいいな」と思っていました。もちろん、指導をしているお父さん(オトウサン)やおじいちゃんの姿にも憧れていました。道場では基本の稽古からスタートして、まずは体力をつけていきます。道場にはトレーニング用の機械がいろいろあるのですが、とくにミット打ちがしんどいです。タイマーが鳴るまでミットを打ち続ける練習で、連続ミット打ち1分とインターバル10秒を10本〜20本します。トレーニングが終わる頃にはヘトヘトで、夏は汗びっしょりになります。お父さん(オトウサン)もおじいちゃんもここでは「先生」で、稽古中はとても厳しいです。真面目に練習しないと叱られるし、あいさつや礼儀がなっていないと、すごく怒られます。けれど、練習の様子もとてもよく見てくれて、上達すると「うまくなったな」と必ずほめてくれます。年長の頃からは試合にも出させてもらえるようになりました。
二つの全国大会で優勝&準優勝!
これまで何度か全国大会に出場してきましたが、2025年は大きな二つの大会で結果を残すことができました。一つ目は、11月1日に東京の国立代々木競技場第二体育館で行われた「IBKO第16回全日本空手道選手権大会」小学2年無差別級組手の部での優勝。長いトーナメントを勝ち上がって対戦したのは、僕よりもだいぶ体の大きい選手。強いプレスを感じて一瞬ひるみましたが、「絶対に負けない」という強い気持ちで勝つことができました。二つ目は同じく東京で11月23日に開催された、「文部科学大臣杯 第19回JKJO全日本ジュニア空手道選手権大会」小学2年男子の部での準優勝。この時の相手も全国大会常連の強い選手で、二度の延長戦を繰り広げての決戦負けになりました。途中まで優勢だったこともあり、先生や仲間には「惜しかった。もう少しで勝てていた」と言われ、すごく悔しかったです。うれしい気持ちも悔しい気持ちも味わった二つの全国大会ですが、おかげでこれからの目標もできました。2026年1月に兵庫で開かれる「ジュニア空手リアルチャンピオンシップ」、3月に沖縄で開催される「ジャパンアスリートカップ」、そして優勝を勝ち取ったことで挑戦できる「IBKOワールドカップ空手道選手権大会」の三つの大会ですべて優勝すること。とくにIBKOの世界大会は外国人選手と戦うため、今からドキドキしています。これからも毎日の練習にいっそうの力を入れて、必ず目標を達成したいと思います。
大好きな町で仲間と共に稽古に励む
平日は学校と稽古、休日は試合が多くて遊ぶ時間はあまりありませんが、空手をしている時が一番楽しいです。試合に勝てたらうれしいし、県外の試合の時には、家族と温泉やご飯を食べに行ったりもします。お父さん(オトウサン)は道場では先生ですが、練習を離れた時にはお父さん(オトウサン)として一緒に遊んでくれます。もちろん僕が強くなることを誰よりも応援してくれていて、公式戦200戦のうち、168勝32敗、うち優勝が40回という成績も全部記録してくれています。これから僕自身もっともっと強くなっていきたいし、応援してくれる人たちに喜んでほしいという気持ちもあります。それから、空手を始めて良かったのが、持久力と精神力が身についたこと。学校の体育の授業でもいろいろな運動が得意になったし、「負けたくない」「あきらめたくない」という気持ちが前より強くなりました。坂原道場のトレーニングは稽古場だけでなく、海田町(カイタチョウ)のさまざまな場所でも行います。年に数回山登りをする日浦山は、登っている途中はきついけど、てっぺんから見る景色がすごくきれいです。海田総合公園では、「タグ鬼ごっこ」という遊びながら体をきたえる方法で練習します。空手を通して海田町の楽しい場所をたくさん知ることができ、もっと町のことが好きになりました。これからもこの町で、仲間と一緒に空手の稽古に励んでいきたいです。
