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今をときめくまちのあの人に会いに行く ボリューム58

プロスケートボーダーとして海田町から世界をめざして

吉岡 寿大さん(よしおかかずひろ)

プロスケートボーダー

海田町にゆかりのある人を毎月ピックアップし、現在の活動や仕事内容から海田町への思いまで深掘りしていきます。4月号では、前回の取材でプロをめざすと語った吉岡寿大(よしおかかずひろ)さんに再インタビュー。夢を叶えた今の心境やこれまでの努力、今後の目標、スケートボードへの思いを聞きました。

前回『広報かいた』に掲載してもらったのが、中学1年生の時。2023年8月に行われた「AJSA中四国(ちゅうしこく)アマチュア・サーキット」で準優勝を獲得し、10月の全国大会へ向けて猛特訓している最中でした。残念ながら、この年の全国大会は前日にけがをしてしまい出場を断念。緊張で足が動かず、危ないこけ方をして尾てい骨を痛めてしまったのです。この時点では自分の実力不足も否めず、全国大会に出場できていても、予選通過できるかどうかぐらいの力量でした。とはいえ、出場できずに終えてしまったことは本当に悔しかったです。翌年こそはという思いでトレーニングを重ね、2024年も中四国(ちゅうしこく)大会をクリアして再度全国大会へ。得意技であるバックサイドノーズブラントスライドに磨きをかけ、「準決勝から出していこう」と決めて臨みました。しかしながら、本番までにコンディションを間に合わせられず、まさかの予選落ち。再び悔しい思いをかみしめて、会場を後にしました。この全国大会で8位以内に入れば、プロへの道が開けます。「高校生になるまでに何としてもプロスケートボーダーになりたい」。そう思っていた僕は、2025年の全国大会で必ず8位以内に入ると決意したのです。

▶︎得意技のバックサイドノーズブラントスライド

ついに叶えた「プロになる」という夢

気持ちを新たに、2025年の全国大会8位以内を目標に再出発。夏にはプロスケートボーダーが開催する合宿に参加しました。合宿には九州を中心としたプロをめざすメンバーが10人ほど集い、2泊3日でトレーニングを行いました。ここで得たのは、大きなゴールを見据えて、そのゴール達成のために1カ月単位など期間を決めて細かな目標を設定する大切さ。また、目標がはっきりしたことで、今自分がなすべきことがより明確になりました。これまでは自分の苦手なトリック(動き)も入れるようにしていたのですが、それらを入れつつもなるべく抑えて、得意なスタイルをのばす方向にチェンジしたのです。得意技のバックサイドノーズブラントスライドはメイク率を高くすることはもちろん、どの場所で技を決めるかにもこだわりました。手すりで技を決めるのか、台で決めるのか、場所によって得点が大きく異なるからです。そうして臨んだ2025年の全国大会は得意技で予選を通過、準決勝からはひそかに特訓していたスイッチバックサイドリップスライドという技をきれいに決め、大きく得点をのばしました。決勝でも同様に高い得点を出し、結果は6位。ついに「プロになる」という夢を叶えることができました。

応援してくれる人たちの存在が励みに

全国大会で6位になった時、達成感でいっぱいで、プロ入りした実感はあまり湧きませんでしたが、応援してくれた人たちの喜ぶ顔を見て、少しずつうれしさが込み上げてきました。DLSのオーナーである(ハマさん)をはじめ、DLSの仲間、いつもは口数が少ないけれど、「良かった良かった」と何度も口にしていた父、新潟県まで駆け付けてくれたスケボー仲間のご夫婦とかかりつけの整体の先生、離れていてもSNSを通じて応援メッセージを送ってくれた中学校の同級生…。皆の励ましが、大きな力になりました。今後はプロとして、賞金のかかった大会にも出場します。そこでお金を稼ぎつつ、「マイナビ日本スケートボード選手権大会」に出場し、勝利をつかんで世界選手権に出ることが目標。いずれは連覇を達成し、オリンピックに出ることも見据えています。小学2年生から始めたスケボーで、プロをめざして頑張ってきましたが、また新たな目標ができました。海田町にスケボーパークがあるという環境はすごく大きかったし、見守ってくれる地域の人たちの存在も心強かったです。スケボーは、時として「不良が楽しむ遊び」のように見られがちなのですが、夜遅くまで練習する僕に「頑張って」と声をかけてくれる町の人が多くいました。そんな温かい海田町から、世界をめざし今後も挑戦していきます。応援よろしくお願いします!

▲日々、海田スケー トパークで猛特訓

海田のお気に入りSPOT

練習をしてきた海田スケートパーク

前回の『広報かいた』でも挙げましたが、やっぱり海田町のお気に入りスポットは海田スケートパーク(笑)。この場所があったから、夢を叶えることができたと思っています。照明設備も良くなって、夜間の練習もしやすくなりました。これからもここでトレーニングを重ねていきたいです。

今をときめくまちのあの人に会いに行く ファイナル

本企画は海田町で活躍する人やゆかりのある多くの方を紹介し、今月号で58回目となりましたが、来月号からのリニューアルに伴い、最終回となります。

取材や撮影にご協力いただいた皆さんのおかげで、たくさんのすてきな出会いと記事を届けることができました。本当にありがとうございました。

これからも町民の皆さんと共に広報かいたを作り上げていきます。どうぞよろしくお願いします!