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町長コラム44

海田町長 山岡 寛次(ヤマオカ カンジ)

春の園遊会に招かれて

4月21日、天皇皇后両陛下より春の「園遊会」にご招待をいただき、夫婦で出席してまいりました。

この度、招かれたのは、青色発光ダイオードの開発で、ノーベル物理学賞を受賞した名城大学の赤崎 勇(アカサキ イサム)終身教授をはじめ、各界の功労者や国会議員、官僚、自治体関係者とその配偶者など約2,100名です。

会場の赤坂御苑は、江戸時代、紀州徳川家(トクガワケ)の上座敷(カミザシキ)であった赤坂御用地の中央にある回遊式庭園で、当日は心配された雨も上がり、大きな池の水面に映る新緑がとても美しく、都心とは思えない静寂(セイジャク)と安らぎに満ちたものでした。

両陛下がご入場されるまでの間(アイダ)は、自由に散策できるということで、雅楽の演奏が流れる中、妻と一緒に園内を回り、所々に設けられたテントで軽食や飲み物をいただきながら、参加者の皆さんとの会話を楽しみました。

ほどなくして、厳かに宮内庁吹奏楽団の国歌「君が代」の演奏が始まり、皇族の方々がお出ましになると、一瞬にして凛とした緊張感が会場を包みました。

やがて天皇陛下と美智子妃殿下がゆっくりとした足取りで招待者一人ひとりに笑顔で会釈され、私の前でお立ち止まりになり「広島からですか。大変でしたね。」と大変温かいお言葉をおかけくださいました。その慈愛に満ち溢れたお心遣いに感激と感謝の気持ちで胸が一杯になりました。

昨年12月、両陛下による行幸啓の際に、矢野おりづる園で町民の皆さんと一緒にお迎えしたことが昨日のことのように思い起こされ、いつも国民の幸せを願っておられるそのお姿に改めて感謝の気持ちと畏敬の念を覚えた次第です。

この度、県内で唯一、首長としてご招待いただいたことは、地方自治を預かるものとして身に余る光栄であり、大変誇りに思うところでございます。

今後とも海田町(カイタチョウ)の発展のためにより一層の精進を重ね、全身全霊をかけて町政(チョウセイ)運営に取り組んでまいりますので、皆さんのご理解とご協力をお願いします。