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町長コラム47

海田町長 山岡 寛次(ヤマオカ カンジ)

郷土の誇り 織田 幹雄(オダ ミキオ)先生 生誕110年にあたって

海田町(カイタチョウ)は、山・川・海の自然環境に恵まれ、日本人初のオリンピック金メダリストである織田 幹雄(オダ ミキオ)先生が生まれ育った町です。「ホップ・ステップ・ジャンプ」をキャッチフレーズとして「夢・希望・勇気」を合言葉に安全安心で、子育てしやすいまちづくりを進めています。

織田(オダ)先生の生誕110年を記念し、5月から2か月間、改めてその功績や豊かな人間性などを紹介する特別展をふるさと館で開催しました。

先生は、三段跳びだけでなく、棒高跳びや短距離走(タンキョリソウ)などさまざまな競技種目の記録をノートに詳細に書き残しておられますが、当時は、今のような指導者がおらず、自分で工夫するしかありませんでした。開催地のアムステルダムまでの交通手段は、船や列車が中心でしたので、約1か月もかかり、練習するにも大変苦労されたそうです。

広報かいたでもその偉大な足跡をたどるため、これまで幾度も紹介してまいりました。5月号から7月号では、ご子息の長男正雄(マサオ)さんや次男和雄(カズオ)さんにも「父・幹雄(ミキオ)を語る」と題してご寄稿いただいています。

戦後すぐに正雄(マサオ)さんに「世界人と成るべし」と記された壷を送られ、人種や国籍にとらわれることなく、人と人との対等な関係を築くことの大切さを早くから説かれていました。

21世紀のグローバル時代を予見されていたのか、今に生きる私たちにとっても重要なメッセージとなっています。

「織田 幹雄(オダ ミキオ)スポーツ振興会」設立20周年ということで、8月2日に元オリンピック選手の尾方 剛(オガタ ツヨシ)さんと松田 亮(マツダ リョウ)さんを講師に迎え、『織田 幹雄(オダ ミキオ)金メダルの日記念事業「ジャンプ&ラン大会」』を開催します。より遠くに跳ぶためのコツや速く走るための技を学べますので、大勢の子どもたちの参加が予想されます。この日の夕方、特別展で展示した練習記録ノートや日記などをご寄附いただくことになっています。

海田公民館は昭和47年の建物で老朽化していますので、町では平成30年の開館に向け、以前シルバー人材センターがあった場所に移転・新築し、「織田 幹雄(オダ ミキオ)記念館」を併設することを計画しています。平成32年の東京オリンピックに先駆けて、先生ゆかりの品々(シナジナ)を展示することで、より多くの人々がその生き方を学び、後世へ伝承する場として活用してまいりたいと考えています。また、郷土の偉人を顕彰するため、新たな大ホールの名称を「織田 幹雄(オダ ミキオ)ホール」とするなど検討してまいります。

現在、見直し中の「第4次海田町(カイタチョウ)総合計画」においても織田(オダ)先生にちなんだ施策を盛り込み、郷土の誇りとして町内外に広くアピールしてまいりたいと考えています。