海田町長 西田 祐三(ニシダ ユウソウ)
先人の志を受け継ぐ
とても嬉しいニュースがあります。
4月29日に開催された「第50回織田 幹雄(オダ ミキオ)記念国際陸上競技大会」において、海田小学校、海田南小学校、広島国際学院高等学校の児童・生徒が400メートルリレーと100メートル走(ソウ)の競技で上位入賞の成績をおさめました。なかでも、小学生男子400メートルリレーでは、海田南小学校チームが第1位に輝きました。
織田 幹雄(オダ ミキオ)記念国際陸上競技大会は、今大会で50回目を迎え、織田 幹雄(オダ ミキオ)氏の故郷で半世紀の歴史を刻んだことになります。
この大会は、地元ジュニア勢の陸上界での登竜門となっており、日本を代表するアスリートの為末 大(タメスエ ダイ)さんや山縣 亮太(ヤマガタ リョウタ)さんも小学生・中学生のとき、織田 幹雄(オダ ミキオ)記念国際陸上競技大会の舞台を踏んでいます。
日本人初の金メダリスト織田 幹雄(オダ ミキオ)氏は、海田町(カイタチョウ)に住む子どもたちにとって、あこがれの大先輩です。町内小学校・中学校の子どもたちは、織田 幹雄(オダ ミキオ)氏の紹介文を書いたり、外国人留学生に英語で紹介したり、さまざまな学習を通して織田 幹雄(オダ ミキオ)氏のアスリートとしての偉大さや、グローバルな視点を持った「世界人」としてのすばらしさを発見しています。子どもたちは、こういった機会に織田 幹雄(オダ ミキオ)氏の生き方や考え方にふれることを通して、織田 幹雄(オダ ミキオ)氏の志を受け継ぎ、将来に向けてはばたいてくれるものと思います。
織田 幹雄(オダ ミキオ)氏の言葉に次のようなものがあります。
「何事によらず、一芸に到達しようとするには、その道に精進するばかりでなく、これが研究に専心することが必要である。(中略)このようにして、私の跳躍は、一つ一つ、体験の上に積み上げられていった。(『私の信条』1957年 ダヴィッド社)」
今年は、海田町(カイタチョウ)が町制を施行して60周年を迎えます。織田 幹雄(オダ ミキオ)氏をはじめ、先人の志を受け継いだ歴史が積み重なって今の海田町(カイタチョウ)があります。こういった歴史を大切にしながら、海田町(カイタチョウ)の将来に向けてこれからの取り組みを一つ一つ確実に積み重ねていきたいと思います。