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取り組もう!認知症の早期発見・早期治療

印刷用ページを表示する 掲載日:2023年3月31日更新 ページ番号:0029689

1 認知症は早期発見・早期治療が大切


 生活習慣病をはじめ多くの病気がそうですが,認知症も早期の発見と治療がとても大切な病気です。認知症は,完治が難しい病気とされています。しかし,早期に発見して適切な対処をすることで,その人らしい充実した暮らしの継続につながります。
 認知症は,脳の病気や障害など様々な原因により認知機能が低下し,日常生活全般に支障が出てくる状態をいいます。認知症にはいくつかの種類があります。

 

◆アルツハイマー型認知症

 認知症の中で最も多く,全体の約6割を占める病気で,脳の神経細胞が徐々に減少していき,脳が委縮するために起こる病気です。
 (主な症状)
  ・昔のことは覚えているが,最近のことは忘れる。
  ・判断能力の低下,妄想,徘徊,暴言等さまざまな症状が現れる。
アルツハイマー

◆脳血管性認知症

 脳梗塞や脳出血によって,脳細胞に十分な血液が送られずに,脳細胞が死んでしまう病気です。高血圧や糖尿病等の生活習慣病が主な原因です。
 (主な症状)
  ・脳血管障害が起こるたびに段階的に進行する。
  ・脳がダメージを受けた場所により症状が異なる。

 

 

◆レビー小体型認知症

 脳内にレビー小体という特殊なたんぱく質が蓄積された結果,脳の神経細胞がダメージを受けて起こる病気です。
  (主な症状)
   ・手足が震えたり,筋肉が固まる。
   ・はっきりとした幻覚がある。
   ・歩幅が小刻みになり,転びやすくなる。
幻覚

◆前頭側頭型認知症

 脳の前頭葉や側頭葉で,神経細胞が減少して脳が委縮する病気です。アルツハイマー型とは脳の萎縮する部分が違います。
  (主な症状)
   ・40~50代で発症することも多い。
   ・感情の抑制が利かなくなり,社会のルールを守れなくなる。

 

【認知症の早期発見による3つのメリット】

◆早期治療で改善も期待できる
 認知症の原因になる病気はさまざまですが,早期に発見し早期に治療をはじめることで改善が期待できるものもあります。
◆進行を遅らせることができる
 認知症の症状が悪化する前に適切な治療やサポートを行うことによって,その進行のスピードを遅らせることができる場合があります。
◆事前にさまざまな準備ができる
 早期発見によって,症状が軽いうちに本人や家族が話し合い,今後の治療方針を決めたり,利用できる制度やサービスを調べたりする「認知症に向き合うための準備」を整えることができます。          

家族会議

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2 もの忘れ簡易スクリーニング検査


 認知症の早期発見の方法の1つとして,もの忘れ簡易スクリーニング検査があります。この検査は,簡便かつ時間をかけずに認知症をスクリーニングすることができます。また,点数が良くなかった検査項目によって脳の障害部位をある程度推定することができ,認知症の早期発見に役立ちます。
 もの忘れ簡易スクリーニング検査は、検査者と被検査者・相談者の2者で実施します。次の「もの忘れ簡易スクリーニング検査の手順と解説」を確認のうえ,「【検査者用シート】もの忘れスクリーニング検査」及び「【被検査者・相談者用シート】もの忘れ簡易スクリーニング検査」を使用し,実施しましょう。

 

もの忘れ

 

もの忘れ

 

被検査者

もの忘れ簡易スクリーニング検査の手順と解説 [PDFファイル/208KB] 
【検査者用シート】もの忘れ簡易スクリーニング検査 [PDFファイル/149KB]
【被検査者・相談者用シート】もの忘れ簡易スクリーニング検査 [PDFファイル/70KB]

 

3 医療機関を受診

 もの忘れ簡易スクリーニング検査の結果が12点以下の場合,認知症が疑われます。「かかりつけ医」や「オレンジドクター」に相談し,必要に応じて詳しい検査を受けることおすすめします。認知症になってもその人らしい充実した暮らしを続けることができるよう早期発見・早期治療に取り組みましょう。
医師

◆オレンジドクター
 認知症の早期発見・早期診断体制の充実を図るため,専門の研修を修了し,「もの忘れ・認知症相談医」(オレンジドクター)として認定された医師のことです。

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